TISSOTが長年にわたって磨き続けてきた計時の技術

TISSOTは、長年にわたり、スポーツ界とのさまざまな取り組みを通じ、その絆を深め続けてきました。近年、競技結果の計測と伝達技術は、複雑さを増しており、かつては手持ちのストップウォッチで行っていたことが、現在はテクノロジーによって完結しているのです。

3 つの Tissot ロゴが付いた架空のフィニッシュラインの画像

スウォッチ グループ傘下のTISSOTは、同グループ内のSwiss Timingとパートナーを組み、情報技術を駆使した計時システムをいくつも開発し、競技の最前線に立ち続け、あらゆる場面で最高レベルの精度を提供し続けています。スポーツにおいて、計時こそが極めて重要であり、TISSOTが多くのスポーツ界におけるパートナーに信頼される理由でもあります。TISSOTの役割は、計時における精度を高め、革新的な技術の限界を押し広げることです。


自転車競技における重要な役割


自転車競技は、TISSOTが50年以上にわたって深い関わりを持っているスポーツの一つです。その関わりの中でTISSOTは、UCIサイクリング世界選手権、TISSOT UCIトラックワールドカップ、ツール·ド・スイス、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャのオフィシャルタイムキーパーを務めてきました。


各自転車競技の舞台裏では、計時チームが高精度で信頼性の高い結果を保証するための高度なインフラ技術を展開しています。レースコースにはセンサーが埋め込まれ、自転車にはトランスポンダー(中継器)が搭載され、スタートラインとフィニッシュラインにはフォトセル(フォトレジスタ)が設置されます。フォトフィニッシュカメラがゴールの瞬間の動作を常時記録し、コンピューターシステムが、それぞれをつなぎ、綿密に制御します。コンピューターシステムは、停電による計測の中断を防ぐため、バックアップ電源でサポートされ、人間の観測員も立ち会い、結果の検証を行っています。この包括的な計時システムによって、レースの一連の物語が、正確な情報とともに、絶えず伝えられるのです。



肉眼で判断するのが難しいほどの接戦があった場合、フィニッシュラインにあるフォトフィニッシュカメラがデータを生成し、映像による確認を可能となります。これらのカメラは、1秒に1万コマを撮影し、ゴールの瞬間を詳細に分析し、ポジショニングと時間の絶対的な正確性を保証できるように開発されています。


TISSOTの責任は、単に時間の計測とゴールの序列判定だけにとどまらず、データの編集と伝達にまで及んでいるのです。レース前、レース中、レース後に表示される計時関連の統計は、これらの技術によって可能になっています。つまりこの計時システムは、ファン、コーチ、アスリート、実況アナウンサー、メディアなどにとって非常に重要な存在なのです。


TISSOTにとって競技における計時を務めることは、自転車競技というスポーツを純粋に愛している経験豊富なプロフェッショナルたちから与えられる、とてつもなく大きな信頼の証です。レースには、勝利、挫折、そして予期せぬ展開がつきものです。TISSOTの計時が、そのレースにおける緊張感、感情、情熱のリズムを刻むのです。